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┏━━2013/06/19配信 メルマガ第20回━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

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★1.【巻頭】~委員長のひとりごと~(上村英明)

 20149月に、米国のニューヨークで先住民族に関する国連の特別総会(先住民族に関する世界会議)が開催される。この会議が採択する「成果文書」作成に向けての準備会議が610日~12日にノルウェーのアルタで開催され、私は、その会場にアイヌ民族・琉球民族の支援をしながら座っていた。
 アルタは、北極圏の中、大きなアルタ・フィヨルドの最深部に位置する人口15000名の小さな都市だが、夏至が近いこの時期、太陽は地平線の下に沈むことがない。灼熱の太陽の下で暮らすアフリカの先住民族の代表が、太陽の沈まない土地への訪問は歴史的だと発言したことが印象に残った。もちろん、この地域はサーミ民族の土地で、60年前に上流40キロにアルタ・ダムの建設が決まったことで、先住民族の人権運動が始まった重要な土地でもある。チェルノブイリ原発事故の際には、飛来する放射性物質の降下でトナカイ肉などが汚染され、現在ではサンドオイルの開発で環境汚染が危惧されている。国境を超えるとすぐに、ロシアのムルマンスク海軍基地があり、軍事化の問題も国境で分断されたサーミ民族に大きく影響している。
 とくに、現在も世界各地で展開する多国籍企業の開発行為にどう歯止めがかけられるかが大きな焦点のひとつであり、そのための伝統的知恵の集積がこの数日の会議に期待されている。

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 目 次

★1.【巻頭】~委員長のひとりごと~    (上村英明)
★2.【SJF  News】
・6月開催アドボカシーカフェ予告
・5月開催アドボカシーカフェ報告
SJF助成事業の関連イベント案内
★3.【コラム】わたしはこんな風に考える「福島での田植えとアフリカ開発」(黒田かをり)
★4.【今月の言葉】 「専門用語・・・」aquacide     (上村英明)
★5.【コレに注目】  第5回アフリカ開発会議    (平野光隆)
★6.【コレを読まなきゃ】 当事者参加の会議マニュアル  (土屋真美子)
★7.【運営委員の近況】          (樋口蓉子)
★8.【事務局だより】

委員長のひとりごと以外のコラムは、毎回委員が交代で執筆します。

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★2.【SJF  News】
●6月開催アドボカシーカフェ予告
●5月開催アドボカシーカフェ報告
●SJF助成事業の関連イベント予告

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●6月開催のイベント予告

―――6月19日(水)開催 【SJF アドボカシーカフェ】

                         ~生活保護の現場から見る日本の貧困問題~

       詳細はこちら http://socialjustice.jp/p/20130619/

                        

―――6月22日(土)開催 【ソーシャル・ジャスティス・ダイアログ】

      わたしたちは、どういう未来を創るのか

      詳細はこちら  http://socialjustice.jp/p/20130622/

 

●5月開催のイベント報告

―――5月21日(火)開催 【SJFアドボカシーカフェ】

       国会事故調は何を問いかけているのか
あああああああ~原発賛否の前にみつめなければならないことは~

        当日の様子はこちら http://socialjustice.jp/p/20130521eventarchive/

 ―――5月28日(火)開催 【SJFアドボカシーカフェ】

       セクシャル・マイノリティのことを知り、
あああああああ誰もが生きやすい社会を目指して 第2回
あああああああ~ カミングアウトというコミュニケーション ~

                当日の様子はこちら http://socialjustice.jp/p/20130528eventarchive/

 

●SJF助成事業の関連イベント予告

―――7月14日(日)【「多様な学び保障法」を実現する会】第3回総会/1周年イベント

                       ~新しい法律が子どもたちの未来を支える~

       お申込みや詳細はこちら http://aejapan.org/wp/?p=217

 

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★3.【コラム】わたしはこんな風に考える「福島での田植えとアフリカ開発」(黒田かをり)

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 6月1日、アフリカ開発会議(TICAD)に参加するために訪日したジェイ・ナイドゥーさんと、ひょんなことから一緒に福島に田植えに行くことになった。ジェイさんを簡単に紹介すると、南アフリカの活動家で、南アの代表的な労働組合でアパルトヘイト時代の反差別運動の代表的団体を設立したときの代表だった人である。今回は、代表を務めるGAINという栄養改善のための国際団体の一員としてTICADに参加した。48時間以内という限られた滞在時間のなかで、いくつかの重要だったかもしれない会議をやめて、横浜から福島県二本松市東和地区まで出かけていったのは、ジェイさんの現場へのこだわりだと思う。これまでインドやモザンビークの現場に入り、小農家の組織化の支援を行ってきた。放射能汚染に苦しみながらも、耕し種を播く福島の農業者に是非会いたいと思ったそうだ。
 東和では、有機農業を営む菅野(すげの)さんに長靴を借りて元気に田んぼに入っていった。ジェイさんは、歩行式4条田植え機をひどく気に入り、モザンビークに持って行きたいと冗談めかして言っていた。3時間近く田植えをしてから、地元の紺野さんという女性に民話を聞かせてもらった。その後懇親会。南アから早朝に羽田空港に降り立ち、東北新幹線、東北本線で二本松へという長旅の疲れも見せずに、ジェイさんは地元農家さんや東京からのボランティアの人たちと打ち解け、楽しく語り合っていた。
 帰国後、ジェイさんは田植え体験のことをブログに書いた。その中で、放射能汚染に心を痛めながらも、自然環境と共生しながら福島で農業を続ける有機農業者に敬意を表している。同時に、アフリカで80%以上の食料を生産している小農家に思いをはせる。「彼らに必要なのは土地の所有権であり、自分たちの種をまもるためのシードバンクであり、必要な灌漑や水などを得るためのサポートである」と言う。農業支援というと収穫量をあげるための大規模化の話になるが、本当にそうだろうか。家族経営、あるいはそれをもう少し大きくしたような小規模農家が持っているしなやかさや地域の力、自然との共生力がもっと発揮されるような支援が必要なのではないだろうか、と考える。
 ジェイさんは、農業者間の連帯も必要だと主張している。東和の菅野さんがアフリカを訪れる日はそう遠くないかもしれない。

 

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★4.【今月の言葉】 「専門用語・・・」aquacide  (上村英明)

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 専門的な用語として定着するには時間がかかりそうだが、「独り言」で紹介したアルタ会議での新しい概念を紹介しておきたい。北米の先住民族グループから会議に提出された概念のひとつにaquacideがある。-cideは「・・・を殺すこと」という意味で、従来はgenocide(大量虐殺)ethnocide(民族性の根絶)などという用法で使われてきた。これに対してaquacideは文字通り訳せば「水を殺すこと」である。その考え方によれば、河川にダムを建設すること、工場の廃液などの汚染物質で湖や地下水を汚染すること、また乱獲によって海の生態系を破壊することを含む概念である。北海道では、1997年にアイヌ民族の土地に二風谷ダムが建設されたが、苫小牧の工業団地への用水供給という本来の目的を失っての建設が強行されたダムの建設で、かつての清流は完全に「殺された」。こうしたことを考えれば、「水を殺す」という概念に、はっとすることがあった。

 

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★5.【今月はコレに注目】 第5回アフリカ開発会議 (平野光隆)

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 TICAD V (第5回アフリカ開発会議)が61日~3日にかけて、パシフィコ横浜で開かれたので参加した方も多いと思う。その前後のサイドイベントも充実しており、様々な団体がイベントを開催していた。新聞も520日過ぎからアフリカを扱う記事が増えたが、そんな中にちょっと気になる記事があった。
 それは529日付の朝日新聞国際面の記事で、タイトルは『眠れる大地「緑の実験」』というもので、モザンビークでの「プロサバンナ計画」についての記事だった。「プロサバンナ計画」はブラジルで成功した「緑の革命」をブラジルと同緯度であるモザンビークに持ち込んで同地を大穀倉地帯に変えようというプロジェクトだ。ブラジルでのプロジェクトを成功と自賛する日本のJICAが中心となり、商社やグローバルな製薬メーカーが参加しモザンビークでの大規模開発を行うものであるが、朝日新聞の記事では“ブラジルでの成功をモデルにしてモザンビークでも展開しているが、課題も少なくない”という現地特派員からの記事にもかかわらず、突っ込みは甘かった。
 しかし、現実は違うようだ。モザンビークでは開発対象の土地に住む小規模農民との協議も経ず、彼らの土地を収奪し、土地を統合して大規模農法を行うというものである。商社や製薬メーカーが背後に居るという事は、農薬と化学肥料による大規模農法を展開しようとしているのは明らかである。何よりも、現在そこで暮らしている小規模農家が長年耕してきた土地を奪い、強制的に移転させるというやり方が、日本の、私たちが払っている税金で行われようとしているのである。またブラジルでの成功というのも決して成功とは言えないようだ。
 日ごろ途上国の住民の裨益を声高に叫ぶJICAがリードしようとしているのも無視できない。途上国支援で実績を上げたいJICAが功を焦っている感じもする。公開書簡を届けられた安部首相も日本の農業の復活を叫び、土地を集約して大規模農法を進めようとしているのであるから、どれだけ書簡に込められた真意を理解できたのかは不明だ。
 TICAD Vに合わせてこの被害を訴えるモザンビークの農民の代表らが来日し、安部首相にプロジェクトの緊急停止を求める書簡を届け、TICAD Vのサイドイベントとしてシンポジウムも開かれた。そのシンポジウムが朝日新聞の記事と同じ日の夜に開かれ、記事の内容とは全く違う深刻な内容であった事は皮肉としか言いようが無い。

 参考資料: http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-18.html

 

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★  6.【コレを読まなきゃ】 当事者参加の会議マニュアル   (土屋真美子)

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 5月末、精神疾患や知的障害で成年後見人をつけた人に、選挙権を認める公職選挙法の改正が成立した。これまでの選挙法では、成年後見人を付けた人は判断力に欠けるというような理由から、参政権を認めていなかった。しかし、3月の「法の下の平等に反する」という違憲判決をきっかけに、改正されることになった。この結果、7月の参院選からは、13万人を超える人が選挙に参加できることになった。
 選挙権がないぐらいだから、知的障害者を対象としたプランの策定等にあたっても、知的障害者が当事者として会議に参加し、意見を述べるという機会はほとんどなかった。しかし、障害者を対象として研究する「専門家」などだけで議論するよりも、当事者の意見をそのまま施策に反映させたほうが良いのは言うまでもない。
 NPOコミュニティサポート研究所は「当事者参加の会議マニュアル」を発行した。「私たちに関することは、私たち抜きに決めないで」というタイトルがついている。最近では様々な施策策定の上では市民参加は当たり前になっているが、知的障害者については「無理でしょ」という一般的な考え方の下、保障されてこなかったのである。
 このマニュアルは、知的障害者が会議に参加して、きちんと自分の意見を言えるように、本人、支援者、主催者・会議事務局がどういう心構えをするべきか、何をすべきかがまとめてある。
本人編のところでは、「そこに本人がいるだけでいい、というアリバイづくりのために参加するのではなく、決定に参加するにはどうすればいいのかを考えましょう」からはじまり、「参加する前に、どんな会議が調べましょう」、そして、「会議はチームワークなので、きちんと他の人の話を聞きましょう」、「話している内容が分からなくなったら、質問しましょう」などなど、知障碍者だけでなく、一般の会議参加者に聞かせたいようなアドバイスがたくさん。改めて「私たちは当たり前のことができていないのか」と発見させられる。
 支援者編では、支援者は会議と言う場で必要な機能を補う「車いす」や「手話通訳」のような存在だとして、事前勉強を助けたり、会議の意義を伝えることで、本人が発言しやすくなるサービスについて記している。
 また、主催者・事務局編では、たぶん知的障碍者の会議参加を危惧する人たちに対して、参加のメリット、そして当事者参加の歴史などを伝え、選任や事前準備などに対する配慮についてアドバイスしている。
 などなど、このマニュアルは、障碍者の会議参加という切り口で、会議運営について改めて「当たり前だが大切なこと」に気づかせてくれる。最初に述べた公職選挙法の改正では、意義は大いに認めつつも、運用によっては不正がおこなわれる危険も危惧されている。公正な選挙運営については、このマニュアルは非常に有効だと思われる。また、選挙のみならず、多様な決定にこのマニュアルが活用されることで、多様な方々の参加が当たり前のように実現されるだろうと思うのである。

 

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★  7.【運営委員の近況】                (樋口蓉子)

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 いつものごとく、ギリギリになってからの取り掛かりでいたところ、風邪をひいてしまいました。歳を顧みずの無理がたたったのでしょうか。ダウンしました。
という次第で、この報告も簡単になってしまいそうです。すみません。
 SJFの本体である「認定NPO法人まちぽっと」の事務所は、新宿の歌舞伎町にあります。名刺を出すと大抵の方は、「???」という顔をなさいます。歌舞伎町におつとめ?と。職安通りに面していますから、道の向こう側は韓流ショップが並んでいます。冬ソナブームの頃は中高年おばさんがたむろしていましたが(私もその一人!)、今は同じような顔した若い男性スターたちにピチピチギャルが群がっています。一時新大久保に客が移っていましたが、その客がまた職安通りにも流れてきているようで、再び賑わっています。
 それはさておいて、新宿には現在700だか800NPO法人の事務所があります。数年前、「新宿NPOネットワーク協議会」が行政からの呼びかけもあり設立されました。「まちぽっと」も参加し、私が担当となり協議会の理事として参加してきました。今、あちこちの自治体でNPO支援センターなるものができ、活動がなされていますが、新宿でもこの度「新宿NPO協働推進センター」が設置されました。場所は高田馬場4丁目。統廃合で廃校になった戸山第二中学校を改装した、保育園・学童保育と一緒の施設です。高田馬場駅、大久保駅、新大久保駅、東中野駅いずれからも徒歩1215分という、ちょっと不便なところです。と言うと、ウオーキング協会の方がこんな良い場所はない、往復30分のウオーキングができますよ、と言われ、なるほどそうだと思いました。現代人は急ぎ過ぎですね。
 私は東中野から神田川沿いにかけて遊歩道を歩いています(なかなか良いコースですよ。でも大抵は時間がなく駆けるように歩いていますが)。その運営を指定管理者としてNPO ネットワーク協議会が担っています。4月にオープンし、84日にはセンターまつりを開催します。講座・交流会・施設の貸し出し(とてもお安い!)・情報提供・相談などいろいろな機能を持つことになっています。新宿は、「地域を支える社会貢献活動の拠点」という位置づけです。NPOに限らず、地域団体(町会や地区協議会(この組織も新宿の特徴))、大学、企業など、様々な社会貢献団体をつなぐ役割、多様な主体による協働を進めようとしており、まちぽっとも私もその一メンバーとして活動していきたいと思っています。皆さんもぜひご利用ください。
 ちなみに、729日「の市民とNPOの交流サロン」ではまちぽっと・SJFが報告いたします。81日にも他団体と一緒に資産活用のセミナーを開催します。詳細は、近づきましたらホームページ上でご案内します。
 私の住まいは、杉並区にあります。ここでは若いときからいろいろ活動してきましたので、人との繋がりはお陰様でかなり持っています。樋口と言って知らない人は市民活動畑ではモグリ、と言ってはちょっとオーバーですが・・・。この方面の近況は次回に。

 

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★8.【事務局だより】 ~レインボー クマくん~

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 「みんなちがって、みんないい、ということを表して、いろんな色のレインボー。また、仲間を助け合う動物だからクマ」。とある小学校で、目指すクラスマスコットを1人ひとりデザインしたクラスがあり、その案の1つがこの「レインボークマくん」。最終的にクラス選挙でマスコットとして決まったのは、「ハッピー」という虹色のアオムシちゃん。うれしいと光り、7つの気持ちを表す虹色だそうだ。
   虹はセクシュアル・マイノリティの尊厳も意味する。今年のゴールデンウィークには、日本初の「レインボーウィーク」が、自分らしく前向きに暮らしていくことのできる社会を応援する週間として設けられた。
   子どもは何も知らないかもしれない、けれど、何かを、社会を感じとって育っているのかもしれない。

 

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運営委員のプロフィール

  • ●  村 英明 運営委員長(恵泉女学園大学教授、市民外交センター代表)
  • ●  黒田 かをり 副運営委員長(一般財団法人CSOネットワーク 常務理事・事務局長)
  • ●  轟木 洋子 副運営委員長((財)ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センター事務局長)
  • ●  伊集院 尚子(株式会社アスラン代表取締役)
  • ●  大河内 秀人(江戸川子どもおんぶず代表、NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン常務理事ほか)
  • ●  辻 利夫(NPOまちぽっと事務局長)
  • ●  土屋 真美子(NPO法人アクションポート横浜理事、NPOまちぽっと理事)
  • ●  樋口 蓉子(草の根市民基金・ぐらん運営委員長、NPOまちぽっと副理事長)
  • ●  平野 光隆(ミタイ基金理事)

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ご支援はこちらから(税金の控除がご利用できます。) http://socialjustice.jp/p/shien/

 

ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)
〒160-0021 新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル5F 認定NPO法人まちぽっと
E-mail: info[a]socialjustice.jp ([a]を@に変更し送信ください)
Tel: 03-5941-7948     FAX:03-3200-9250
URL: http://socialjustice.jp

 

 

 

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