┏━2013/04/17配信 メルマガ第18回の内容━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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★1.【巻頭】~委員長のひとりごと~(上村英明)
6月に先住民族の国際会議で、初めてノルウェー、中でも北極圏の中に位置するオルタという人口約2万人の町を訪問することになった。準備はそれなりに進んでいるが、アベノミクスとそれを体現した黒田東彦日銀総裁の金融緩和策の中では、出費も大いにかさみそうだ。その一方で、デパートでは高級品が売れているとか、株価が最高値を付けたとのメディア報道は景気のいい話が主流である。
大きな国際会議と言えば、昨2012年6月には、ブラジルのリオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)が開催された。そこでの結論は、1992年に同じリオで開催された「国連環境開発会議」で懸念された地球温暖化防止や生物多様性保全が十分な成果を上げない中、改めて大規模開発・大量生産・大量消費社会を抑制するための経済や社会を構築しようというもので、「グリーン・エコノミー」などの概念が関心の的となった。
しかし、新たな日銀の金融緩和策は、通貨の流通量を2倍に増やし、年2%の経済成長を実現しようというものだ。端的にいって、通貨の流通量を増やして新たな経済成長を目指すことは、大規模開発を促進し、大量生産・大量消費の社会あるいはライフスタイルを再生しようという試みとなる。こうした近代の思考やライフスタイルに対抗する価値を実現することも、ノルウェーのアルタで開催される国際会議の大きな目的のひとつに他ならない。
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目 次
★1.【巻頭】~委員長のひとりごと~(上村英明)
★2.【SJF News】
・3月開催アドボカシーカフェ報告
・5月開催アドボカシーカフェ予告
★3.【コラム】~わたしはこんな風に考える~ (平野光隆)
★4.【今月の言葉】“中間支援組織” (土屋真美子)
★5.【コレに注目】“恋は、だれでも・・・” (樋口蓉子)
★6.【コレを読まなきゃ】『国立がん研究センターのがんの本』 (伊集院尚子)
★7.【運営委員の近況】 (大河内秀人)
★8. 【事務局だより】
委員長のひとりごと以外のコラムは、毎回委員が交代で執筆します。
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★2.【SJF News】
●3月開催アドボカシーカフェ報告
●5月開催アドボカシーカフェ予告
●SJF助成事業の関連イベント案内
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●3月開催アドボカシーカフェ報告
SJF助成先の3団体のテーマが出そろう形となった企画と、SJF運営委員長の上村英明が立ち上げた市民外交センターの30周年企画とあわせて、2012年度を締め括るような形となりました。多様な人々との対話が広がったアドボカシーカフェの様子を、ぜひ下記リンクからSJFホームページにてご覧ください。
―――3月23日(土)開催 「セクシャル・マイノリティのことを知り、誰もが生きやすい社会を目指して
ああああああああああああ~地域社会から、性的な多様性を認め合う未来を実現していくには~」
ああああああああああああhttp://socialjustice.jp/p/20130323/
―――3月30日(土)開催 「日本の市民運動の 30 年、これからの 30 年」
ああああああああああああ市民外交センター・ソーシャル・ジャスティス基金 協力企画
ああああああああああああ市民外交センター30 周年記念シンポジウム
ああああああああああああhttp://socialjustice.jp/p/20130330/
●5月開催アドボカシーカフェ予告
―――5月21日(火)開催 ~福島原発事故・国会事故調査委員会の石橋哲さんとの対話~
あああああああああ事故の実態をわかりやすく伝え、対話を積み重ね、事故の教訓を日本の未来に生かす!
ああああああああああああ@ 文京シビックセンター5F区民会議室 & 18:30~21:00 (予定)
ああああああああああああお申込は http://socialjustice.jp/20130521.html
―――5月28日(火)開催 セクシャル・マイノリティの枠を超えた対話~相模原31教会の平良 愛香 牧師と共に~
ああああああああああああ性的な多様性を見つめ誰もが生きやすい社会を目指す企画の第2弾!
ああああああああああああ@ 四谷地域センター11 階集会室 & 18:30~21:00 (予定)
ああああああああああああお申込は http://socialjustice.jp/20130528.html
―――6月22日(火)開催 【SJFフォーラム】~SJF助成団体の中間報告会 & 拡大アドボカシーカフェ~
あああマイノリティの集積がマジョリティ。小さな力を対話で大きな力に。日本の未来づくり参画の集い!
あああゲストには藤村靖之氏(非電化工房)、多様な学び保障法を実現する会代表、監獄人権センター代表、
あああ レインボープライド愛媛代表他をお迎えし、13:00~17:30、都心にて開催予定。
・・・詳細が決まり次第、お知らせいたします。乞うご期待!
●SJF助成事業の関連イベント案内
―――6月1日(土)開催 【シンポジウム】 受刑者の社会復帰を阻む高い壁 Part2 ~仕事、住まい、そして…~
受刑者の社会復帰を阻む高い壁を突き崩すヒントを探り、犯罪者を排斥することではなく地域社会として受け入れる活動にも取り組む市民の方との議論!
出演者: 小畑輝海さん(更生保護法人両全会理事長)
宮澤進さん(独立型社会福祉士事務所NPO法人ほっとポット代表理事)
田口真義さん(裁判員経験者、受刑者等の身元引受人)
海渡雄一(進行役/監獄人権センター代表)
@青山学院大学青山キャンパス6号館2階620教室 & 14:00~17:00(1時半開場)
詳細は ⇒ http://www.cpr.jca.apc.org/about/event#1130
主催・お問合せ:NPO法人監獄人権センター
e-mail:cpr@cpr.jca.apc.org
Tel&Fax: 03-5379-5055
WEB:http://www.cpr.jca.apc.org
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★3.【コラム】~わたしはこんな風に考える~(平野光隆)
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途上国と先進国のどちらが進んでいるのか?
2月中旬から3月の初めまでケニア・タンザニアに出張してきました。
各家庭などで発電した電気を他の家庭とやり取りできるという新しい技術についての、ルーラルの無電化地域での需要性調査だったのですが、その中で考えさせられる事がありました。
一つはグループインタビューでの事で、なぜ村まで来ている電線から自分の家に電線を引かないで各自がソーラーパネルや発電機などで電気を得ているのかの理由を尋ねた所、(ケニアやタンザニアでは電力会社は村の中心部までは電線を引きますが、そこから各家庭へは電気を使いたい人がお金を払って電線を引いて貰わなければならないシステムです)一度電力会社に電力供給を頼ってしまうと、電力会社にずっと頼り続けることになり、電力会社に支配されてしまうから。だから高くても自分達でソーラーパネルを買って電力は自給したいし、その新しい技術があれば電力が足りない分はお互いに供給し合える、と答え、さらに、どうやったらその技術は手に入るのか? いくらなんだ? いつケニアに持ってきてくれるのか? と質問攻めにあったことです。
僕は思わず、彼らに「あなたたちの考えは全く正しい。日本では電力会社に電力供給を頼った結果、電力会社は売り上げを伸ばすために、電気をより多く使う事を僕達に勧め、結果として僕達はどんどん電気を使うようになり、やがて原発に頼るようになって最後はあなたたちも知っているように、事故が起きて大変な被害が出てしまった。あなた達が言うように、電力供給を電力会社に頼るというのは、人権にも繋がる話だ。だから、今の考えを大事にしてコミュニティで良く話し合って将来を決めて行った方が良い。」と言ってしまいました。
もう一つは、各家庭を訪問して個別にインタビューした時の事で、農家に行った時に聞いた話です。
基本的にはルーラルの無電化地域はほとんどが農家で自給農+余裕があれば販売という感じで、各家庭は牛、豚、鶏などを飼い、その糞を堆肥化して畑に戻しています。私が日本の畑で作物を作っていると言うと、彼らは歓迎してくれて、一つ一つの作物について説明してくれ、特徴や育て方、料理法、種の取り方等を詳しく教えてくれました。彼らはコンパニオンプランツという概念も知っていて、混植もしています。僕は農家の人たちに「農薬や化学肥料、GMO(遺伝子組み換え)種子は使わないのか?」と聞いた所、「国はGMOや農薬や化学肥料を使うよう言っているが、俺たちは絶対使わない。何故ならそれらは人にも土地にも有害だからだ。俺たちはこの土地で昔から育てている作物を大事にしてその種を毎年取り、育てている。」と言った事です。この時も僕は「その通りだ。日本でも農地の集約化を進め、農薬や化学肥料を使って農業の工業化を進めようとしているが、その結果土地も人間も細っている(Poorになっている)」と言いました。
この二つの話を聞いて、私は凄く考えさせられました。それは、こういう意識を持っている現地の人々の方が、途上国と言われようが、先進国と言われる日本より進んでいるのではないか?という事です。また、彼らがこれから発展していく過程に於いて、先進国のようにこうした意識を失って行くのだろうか? 更にその意識を失わせる手伝いを私たちはしているのではないか?私たちは経済成長とか発展という過程で、一番大事なものを失い、今こうして社会正義とは?という活動が必要になっているのではないか?という事です。
皆さんはどう思われますか?
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★4.【今月の言葉】 “中間支援組織” (土屋真美子)
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NPO業界にとっては、常識になっている言葉であり、名乗っている団体も多い。しかし、中間支援組織という曖昧な言葉は何を意味するのか。現実の中間支援組織に対する多くの人の評価は、
「市民活動センターとか、NPOセンターとか?」
「なんか、支援してくれるらしい」
「マネジメントの講座とかやるとこでしょ?」
というようなものだろう。
たしかに、支援センターやNPOセンターと言われるところは、経理や会計、労務といったマネジメント系の講座を多く開催している。最近は「プロのNPOになろう」というような講座もあり、中間支援組織というと、「講座」によるNPOのマネジメント支援するところ、と一般的に捉えられている。
私個人は、多分日本ではじめての民間の中間支援組織である「まちづくり情報センターかながわ(通称アリスセンター)」の立ち上げに関わり、15年間在籍していた。当時、中間支援組織なんて言葉はなかったが、どうすればほかの市民団体の役に立てるのか、頭をひねって考えた。もちろんマネジメント講座もやったし、教則本もつくった。しかし、本当にそれらが役に立ったかどうかは疑問である。講座だけでプロになれるなら苦労はしない。ただ、当時は、中間支援組織に対するニーズがなかったのだ。
ところが、最近は「これは中間支援組織の役割でしょ」「もっと中間支援組織が頑張って」と言われることが増えてきた。これは、NPOが増え、一団体でだけではできないことも増え、だったら中間支援組織にやってほしい、と期待するようになったからである。でもまだ「これこそが、中間支援組織だ」というモデルはない。10年以上前になるが、内閣府が中間支援組織の役割を「ネットワークづくり」、「資源の仲介」、「新しい価値の創造」であると示した。政府に示されるのは嬉しくはないが、私はこの内容は中間支援の役割としては間違ってないと思う。
ソーシャル・ジャスティス基金は、ファンドという点で資源の仲介をし、団体のネットワークをつくり、アドボカシーカフェを通じて新しい価値の創造を行う。まさに、中間支援組織のモデルとして機能できる可能性があるのである。
これが、可能性に終わるかどうかは、運営委員たる私たちの努力にかかっていると、ちょっと気を引き締めている。
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★5.【今月はコレに注目】 “恋は、だれでも・・・” (樋口蓉子)
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これに注目! というほどのものではないが、なんとなくホンワカした気分になって、そして、現実を振り返った。
4月6日(土)朝日新聞 「いま、子どもたちは:恋のうた13」
「透明な下敷き越しに君を見て「わたしも好きよ」とフキダシ作る」
福井・武生商高3年坂本昇太
「坂本君が中学生の頃、授業の退屈しのぎに、無色透明な下敷きを顔にかざして、斜め前方3メートルの席に座る好きな女の子の後ろ姿を見ていた。肩にかかる黒髪を揺らして彼女が振り向き、下敷き越しの視線に微笑む・・・というシーンは、実は存在しない。つまり、『わたしも好きよ』は、記憶に願望を重ねた空想だった。同じ校舎で過ごした3年間、彼女に思いは伝えなかった。彼女とは別々の高校に進んだ。一度、道で偶然見かけたけど、『あ、あの人・・・』と遠くから見つめただけ。これまで女子に告白した経験がないという。」
今時、こんな純な子がいるんだー、と私には新鮮な驚きであった。いいな! こんな気持ちはこの年代にしか持てないのだもの。坂本君も「大人になったら言えるようになるのかな」と、少し笑ってくれたそうだ。
人は異性に恋心を持つ。それが「普通」と私たちは教えられてきた。でもそうではない人たちもいる。3月23日、SJFのアドボカシーカフェでは、「セクシャル・マイノリティのことを知り、誰もが生きやすい社会をめざして~地域社会から、性的な多様性を認め合う未来を実現していくには~」をテーマに開催した。3人のLGBT当事者の方々をゲストにお迎えし、ご自分の体験も交えながら多様性を認め合うことの現状での難しさ、でもその壁を乗り越えていくためには何が必要かを語っていただいた。会場には年齢も立場も様々な方たちが多数参加され、グループに分かれて活発に意見交換がなされ、なかなか有意義な会となった(SJFホームページをご覧ください)。私は進行役であったが、こういう会は初めての経験であったのに、とても「普通に」その中に入っていくことができたのが、自分でも驚きであった。
「普通」とはなんなのだろうか・・・。
その後、4月11日の朝日新聞「ひと」の欄では、「同性愛カップルで法律事務所を開いた弁護士」が、紹介されていた。同日の別の紙面では、米国の保守の反同性婚・反中絶などの主張が今時の若者の価値観と合わず、共和党離れの傾向が進んでいる、という記事もあった。
そう。恋は、だれでも、どんな形でも・・・ですね。
明日は、中学校の同期会。古希を迎える友が集まる。半世紀を過ぎて、坂本君のような想いを懐かしく思い出す友もいるに違いない。
※LGBT
女性同性愛者(Lesbin)、男性同性愛者(Gay)、両性愛者(Bisexul)、性別の違和感を持つ人(Trsnsgender)の頭文字
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★ 6.【コレを読まなきゃ】 『国立がん研究センターのがんの本』小学館 全4巻 (伊集院尚子)
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1975年からの30年で罹患率が5倍となり、2007年には6万人が該当すると診断され、生涯に罹患する率が15人に1人。これ、何の病気だかおわかりですか? 実は日本における乳がんの現実です。これだけ聞くと「やはりがんは。。。」と思いがちですが、乳がんはがんのなかで女性が一番かかりやすいのにもかかわらず(男性でもかかることがあります)、死亡率は大腸、肺、胃、膵臓についで5位と予後がよく、生存率が高めな病気でもあります。
そしてその昔、欧米人と比べてアジア人が乳がんに罹患する率は低いと言われていました。けれど、近代は全体的に増加傾向にあります。ホルモンが関係しているために、出産した人や閉経した人はかかりにくい、と言われたこともありましたが、近年は異なるデータが多数報告されています。
さてこれらの事実の中で、ご存知のことがどれだけありましたか? 意外と知っているようで知らないのが乳がんの現実です。毎年検査をしていれば早期発見が可能と言われていますが、はたしてあなたは、あなたの家族は毎年きちんと検査しているのでしょうか? この本は、がんの専門家集団である国立がん研究センターが「治療、検査、療養」について丁寧に解説した本です。専門用語も丁寧に解説され、素人でもがんにまつわるさまざまなことが理解できるように書かれています。なによりも、術後のココロやカラダのケア方法がきちんと書かれているのが、女性にとっては心強い。片方のおっぱいを取ってしまった場合、重量の差が右半身と左半身で異なるため、まっすぐに歩けなくなってしまう人や、背筋が伸びなくなってしまう人もいるくらいなのですから、ましてや精神的なダメージははかりしれません。
わたしは昨年乳がんで友人を3人亡くしました。いつ罹患してもおかしくない時代です。こういった医学的な立場からきちんと書かれた本を一度読んでおくことは、自分にとっても、家族や友人にとっても、必要なことだと感じています。知っているのと知らないのでは大きな違いが出ることを痛感しているからです。オススメの本です。
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★ 7.【運営委員の近況】 (大河内秀人)
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3月から4月にかけて春の彼岸から、卒業式・入学式をはじめ年度の切り替わりもあり、何かと行事やイベントが多かった。
▼3/1 Fri 見樹院で檀家の法事。
▼3/2S at 午前中は学校運営協議員をつとめる葛西工業高校の卒業式。呼名のとき奇声を上げる生徒は例年より少なかった。総代は女子。▽午後は寿光院で檀家の四十九日納骨法要の後、見樹院で「パレスチナ子どものキャンペーン」の理事会。
▼3/3 Sun 第一日曜日の午前中は見樹院で月命日の仏様を偲びみんなで供養する「極楽誕生会」(命日は極楽での誕生日)。▽午後は本堂を会場にシンポジウム「福島から問う いのちと未来」を開催。現地で生きる僧侶と医療従事者、福島出身で活動する若者男女がゲスト。100名あまりの聴衆の多くが「現地の人の話をこんなふうに聞いたのは初めて」とのコメント。
▼3/4 Mon 地域児童のケースで学校等とやりとり。
▼3/5 Tue 一日寿光院で留守番。たまった寺務の処理と墓参者の対応、「奥さんは?」とみんなに訊かれる。
▼3/6 Wed 見樹院敷地内借地者の建物解体で出た不用品を友人から借りたトラックで搬出。夜は赤坂のZENで友人のライブ。
▼3/7 Thu 衆議院第一議員会館での緊急院内集会「放射線による健康被害への対応-市民・専門家による提言」に出席。
▼3/8 Fri 午前中、大本山増上寺で個人的な彼岸法要に参列。▽午後は江戸川区民生児童委員協議会の合同発表会に出席した後、新宿で全日本仏教会主催の原発問題のシンポジウムを聴きに行く。
▼3/9 Sat 寿光院で檀家の法事、▽夕方は江戸川区内浄土宗寺院の例会に出席。
▼3/10 Sun 寿光院で法事を2座つとめた後、朝死亡の連絡を受けた檀家の自宅に枕経へ。▽夕方からは地元町会学童野球チームの卒部式。
▼3/11 Mon 夜、JVC福島支援ジャズ&タンゴライブ。
▼3/12 Tue 夜、地元野球塾中学卒業焼肉会。
と、ここまで振り返っても、何が本職か自分でもわからなくなるような毎日が続く。
近況ということなので、少し分野別(?)に整理してざっと報告する。
◆住職(浄土宗見樹院・寿光院)としては、昨年前半にほとんど無かった分、去年の秋頃から今までに葬儀が9件。基本的に知らせを受けると極力早く遺体のある場所へ枕経に出向き、喪主の意向を聞いて通夜と葬儀・告別式を行う。最近は家族葬などごく内輪というケースも増えているが、住職としてやることは規模の大小にあまり関係はない。葬儀は突然のことで、他の予定の調整でご迷惑をおかけするのが心苦しい。また、葬儀には四十九日や納骨などが続く。彼岸は住職よりも墓参者の対応などで家族やスタッフ、檀家の世話人などが忙しい。とくに春は、卒業式やNGO・福島関係の行事が多く任せっきりだった。
◆NGO関係では、「日本国際ボランティアセンター」、「パレスチナ子どものキャンペーン」の理事と「国際子ども権利センター」、「シリア支援・サダーカ」の監事をつとめている。年度末に向かっての理事会や、法人運営関係のミーティング、パレスチナやシリア情勢に伴う情報交換などいろいろ。見樹院に事務所を置く「ジュレー・ラダック」は、代表のスカルマ氏が2ヶ月近くインド出張だったが、その間に帰国した専門家による現地プロジェクトの参加型評価ワークショップを行い、課題を洗い出すとともに現状を共有できた。
◆地元江戸川区の子ども支援では、「江戸川子どもおんぶず」の代表として、公職としては、民生児童委員の主任児童委員として、虐待はじめ家庭に厳しい問題を多く抱える地域で活動している。昨年は自分の管轄地域で合計3名の死亡事例があり、問題の早期発見と子ども自身へのアプローチを心がけたいと思うがなかなか難しい。
◆寿光院の屋根には、「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」との共同で、14年前に5.4kwの太陽光発電設備を付けた「市民立江戸川第一発電所」があるが、この度新たに10.58kwの設備を増設し全量買取とする「えど・そら1号」が4月5日から稼働している。
◆福島関連では、一昨年来実施している「原子力行政を問い直す宗教者の会」の「夏休み北海道寺子屋合宿」の準備を進めている。道内の寺院・教会等に宿泊を提供してもらい、往復の交通費を会が負担するという事業。日程等が決まりこれから本格的に募集に入る。子どもの権利の視点から原発・放射能を考え提言する「子どものための平和と環境アドボカシー(PEACH)」では、演劇を通じて高校生の声を訴える相馬高校放送局の活動に注目。3月17日に東京で行われた公演を観劇。この1月に見樹院で相馬高校放送局の劇と番組作品の上映会を2回実施したのに続き、3月23日に文京区民センターで、この月の南相馬公演のDVD上映会を主催した。また、「原発事故・子ども被災者支援法市民会議」などに参加している。
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★8.【事務局だより】~こちらからも「ありがとございます」~
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昨日まで知らなかった人と目をあわせてお話しする――アドボカシーカフェ。ネットだけでは喧嘩になったかもしれない話題すら、多様な人が“タブーなし”で対話できる安心できる場。押し込められていた一人ひとりの言葉が、つながって広がっていく。そんなアドボカシーカフェの最後にSJFが助成している団体から「ありがとうございます」とのお言葉をいただいた。けれど、あなたがいなければ、社会は良くならない、変わらない。ありがとうございます!・・・このメルマガをお読み下さった方々へも、何かを少しでも共有できたような気がして。
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運営委員のプロフィール
● 上村 英明 運営委員長(恵泉女学園大学教授、市民外交センター代表)
● 黒田 かをり 副運営委員長(一般財団法人CSOネットワーク 常務理事・事務局長)
● 轟木 洋子 副運営委員長((財)ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センター事務局長)
● 伊集院 尚子(株式会社アスラン代表取締役)
● 大河内 秀人(江戸川子どもおんぶず代表、NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン常務理事ほか)
● 辻 利夫(NPOまちぽっと事務局長)
● 土屋 真美子(NPO法人アクションポート横浜理事、NPOまちぽっと理事)
● 樋口 蓉子(草の根市民基金・ぐらん運営委員長、NPOまちぽっと副理事長)
● 平野 光隆(ミタイ基金理事)
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