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┏━━2012/04/07配信 メルマガの第7回の内容━━━━━━━┓

★1.【報告】第1回アドボカシーカフェ

        「ミツバチからのメッセージ」開催しました

★2.【お知らせ】第2回アドボカシーカフェ

        「子どもを守るための予防原則」案内

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★1.【お知らせ】アドボカシーカフェ

        「ねねね、ネオニコチノイドってなあに?」開催しました

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第1回 「ミツバチからのメッセージ」 ご報告

 NPOまちぽっと、国際環境NGO A SEED JAPAN、一般社団法人act beyond trustの三者共催で

「ねねね、ネオニコチノイドってなあに?
―新農薬ネオニコチノイドについて“未来に向けたみんなの意見”づくり大公開―」

と題した、全4回シリーズのアドボカシーカフェを開催しています。3月17日(土)に開催した「ミツバチからのメッセージ」は、ミツバチの被害からネオ二コチノイド問題を広く問題提起している藤原誠太さんと、「らでぃっしゅぼーや」でネオ二コチノイドを使用せざるを得ない農家と消費者をつなぐお仕事をしている後藤和明さんのお二人をゲストにお迎えしました。お二人のお話をもとにしながら、雨の中ご参加いただいた34名の来場者の皆さんと様々な議論を行いました。

◆藤原誠太さんのお話し 

 創業明治34年の藤原養蜂場の3代目の藤原さんは、養蜂家の立場からネオニコチノイドの被害の現状を発表してくださいました。

『かつて広く使われていた有機リン系農薬の被害の実態が明らかになり、ここ10年の間でネオニコチノイド系農薬は害のない農薬として登場し、広まってきました。しかし毒性の強い有機リン系農薬は浸透性が低く一過性であることに対して、ネオニコチノイド系農薬は浸透性が高いため洗っても落ちにくい上、毒性が継続する場合もあることがわかってきました。日本ではヨーロッパと比べると、作物によっては1,000倍のネオニコチノイド系農薬の使用が認められています。アメリカと比べても、日本は10倍ほどとなっています。ヨーロッパでは、トウモロコシの害虫対策のために種にネオニコチノイド系農薬をまき、その種から成長した植物が成長しても虫を殺す例も問題とされています。このように、ミツバチが巣に戻ってこないという養蜂家の立場からの害だけではなく、もっと広くこの問題を考えることが必要だと思っています。』

◆後藤和明さんのお話し

 有機・低農薬野菜や無添加食材の宅配サービスを行う「らでぃっしゅぼーや株式会社」の農産部の責任者である後藤さんは、生産者と消費者の立場を両立させるためどのようにこの問題に対処しているのか、現状を発表してくださいました。

『基本的に「らでぃっしゅぼーや」は農薬に反対の立場です。それは消費者の皆さんのこともありますが、生産者の体のことも考えなくてはいけないと思うからです。そのため生産者の方々と話し合って、100以上の禁止農薬を決めています。しかし、あまり規制を厳しくすると生産者は農作物を作れなくなってしまいます。ネオ二コチノイドについても、できるだけ減らす方向ですが、情報公開をしながら順を追った現実的な対応をしています。また農薬を使わずに生産すると、どうしても虫に食われてしまい、それは消費者の皆さんからは嫌がられてしまいます。以前、消費者アンケートで農産物の虫食いはどこまで許せるかを聞いたところ、1/8の虫食いでも消費者は嫌がることがわかりました。生産者の努力と消費者の理解の接点を探しながら、しかし消費者以上にむしろ農家の皆さんの体に悪い影響を与える農薬は、可能なかぎり減らす努力が必要です』

◆来場者アンケートから

 当日は、来場者の皆さまから以下のような多くのご意見をいただきました。

ž  ・ 自身の健康はもちろん、みつばち、鳥、生態系を無視した農薬は本当に恐ろしく感じました。単なる糾弾の場ではなく、農薬を使わざるを得ない農家の立場の話も聞くことができて良かった。

ž ・ネオニコの問題って、ほとんど知りませんでしたが食の問題、消費、生態系グローバリズム・・・などが絡み合っているんだと思いました。

ž  ・普段、社会問題を考えようと思っても「何故?」と思ったことについて情報を集めることが上手く出来ません。こうやって来場者も含めて議論をすると「なぜ?」という問に答えてくれる方がいたり、どんどん皆のアイディアがでたりしてきます。会って話す事の大事さを改めて感じました。まず、知った!という感じです。

・とても充実していました。ネオニコチノイドという1つのテーマから環境はもちろん農協や国の政策、子どもの教育にいたるまで沢山の方とさまざまなお話ができて楽しかったです。

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★  2.【お知らせ】第2回アドボカシーカフェ

         「子どもを守るための予防原則」のご案内

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第2回 「子どもを守るための予防原則」 (事前申込制 定員30人)

 ネオ二コチノイドについて理解するには、科学的な知識が欠かせません。そこで第2回では「人体には影響ない」といわれるネオニコチノイドの神経毒性が、人間とくに発達期の胎児や乳幼児に被害をもたらす可能性について、研究の最前線からお話を伺います。その後、予見されるリスクと実際の社会現場との調整をつける考え方「予防原則」について学ぶ中から、私たちのできることを会場の皆さんと一緒に考えていきます。

ゲスト:黒田洋一郎さん(元東京都神経科学総合研究所)、大竹千代子さん(化学物質と予防原則の会代表)
日時:4月28日(土) 14:00~18:00
場所:新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル4F(地図 http://goo.gl/GSTq7
定員:30人(事前申込制です)
資料代:500円
チラシはこちら http://machi-pot.org/modules/project/uploads/flyer2_neonico.pdf
お申し込みは http://machi-pot.org/modules/liaise/?form_id=1 にお願いします。

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ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)

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