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ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)第9回助成


特定非営利活動法人 Accept International
SJF助成事業中間報告(21年6月

 

助成事業名取り残された非行少年へのケア拡大 -社会全体での包括的支援の実現と保護司制度の改革-  

 本事業の目的は、一度犯罪行為に及んだ少年が、再犯を繰り返せざるを得ないという不公正な社会構造の変革のため、保護司制度を広く社会に開かれた制度へ変えることです。

 

事業計画 

 法務省のICT活用計画との擦り合わせと政策提言の充実化を目指し事業内容・計画を変更しました。以下、変更後の事業計画です。

【活動スケジュール】

(1) 保護司会やNPO・自助団体等と連携しての新たな更生保護の担い手の創出

時期:2021年1月~2021年10月 

場所:オンライン、(場合によっては東京都江東区を中心に対面の可能性あり)

内容:オンラインでの勉強会等の開催、保護司会の見学や保護司との座談会

(2)  関係者のコミュニティ化と調査活動

時期:2021年6月~2021年10月 

場所:オンライン、(場合によっては東京都江東区を中心に対面の可能性あり)

内容:関係者のオンラインコミュニティ化、個別ヒアリング・アンケート調査の実施、現役若年層保護司への協力要請、江東区保護司会を事例に保護司活動のオンライン化の可能性や障壁の調査

(3) 政府関係者への政策提言

時期:2021年10月~11月  場所:オンライン、当法人事務所など

内容:振り返りレポートの取りまとめ、政策提言/論文としての知見の取りまとめ、提出、国会議員を巻き込みつつ法務省へ制度変更要請、HPへの掲載

(4) 対話を目的とした一般向け自主イベントの開催

時期:2021年11月~2021年12月(月1回)  場所:オンライン

内容:これまで更生支援に関心がなかった人の参加、矯正心理士や現行の保護司、元非行少年など関係者のゲスト登壇、社会全体での包括的な支援の必要性の共有

(5) 上記4つの活動の積極的な広報

時期:2021年1月~2021年12月(月1回)  場所:オンライン

内容:当法人HPやSNS、対面型イベントをつうじた広報を行います。その際、基本的にはイベントへの参加を着地点とします。

 

助成金額 : 100万円

助成事業期間 : 2021年1月~2021年12月 

実施した事業と内容:  

保護司会やNPO・自助団体等と連携しての新たな更生保護の担い手の創出

・2021/04/17(土) アドボカシーカフェ登壇
 内容…「非行少年と保護司~やり直しを支援できる社会へ~
 参加者数…63名

・2021/04/18(日) 第1回更生保護ゼミ開催
 内容…日本の犯罪とその防止を巡る状況と制度
 参加者数…8名

・2021/04/24(土) 第2回更生保護ゼミ開催
 内容…更生の意味とアプローチについて
 参加者数…8名

・2021/6/6(日) 第3回更生保護ゼミ開催
 内容…依存症と犯罪について
 参加者数…15名

 

助成事業の目的と照らし合わせ 効果・課題と展望   

【Ⅰ】次の5つの評価軸それぞれについて、当事業において当てはまる具体的事例を挙げてください。あるいは、当てはまる事が現時点では無い場合、その点を今後の課題として具体的にどのように考えるか記載ください。

 とくに、助成申請書の3-5で5つの評価軸について記載なさった「課題と考えることとそれへの対策」に関連させて、どのように変化したのかも記載ください。

(1)当事者主体の徹底力 

 本事業は、現役の保護司や更生保護領域の関係者を交えた上で、市民社会の参加を主眼に置いている。当法人のゼミを通じて、普段の生活で非行少年などと接点が無い地域市民を、更生保護の新たな担い手として活躍してもらうことを目指している。また、保護司制度の問題については、高齢・若年問わずインタビューや当法人の活動を通じて、担い手不足などの問題意識を共有している。

(2)法制度・社会変革への機動力

 従来からの区議会議員・国会議員との繋がりを生かして、政策提言を実施していく予定です。また、法務省にも既に当法人から政策提言をする旨は伝えており、無駄な摩擦などは発生しないと想定しています。政策提言書に基づいた意見交換会をオンラインで実施し、保護司に関する議連の所属議員などを招聘できるように前広な事前手配を行いたいと考えています。

(3)社会における認知度の向上力

 これまでのつながりを生かしつつ、積極的なメディア戦略も取る予定です。当法人のノウハウ不足については、プロボノとして参画している電通職員ら4名のチームにリードを依頼し、プレスリリースなどを行います。これは、政策提言書が完成した時点で行う予定です。

(4)ステークホルダーとの関係構築力(相反する立場をとる利害関係者との関係性を良好に築いたり保持したりする力)

 これまでも法務省保護局・保護観察所・保護司会・BBS・若年保護司・その他支援団体等とコミュニケーションを取ってきましたが、特に大きな利益相反などは生まれておりません。従来の保護司制度を批判・対立するものではないことを強調し、広報や発信をしています。むしろ、従来取り組まれていなかった保護司の課題に対して、切り込んでいくことに評価を頂いております。

(5)持続力

 本プロジェクト終了後も、自主財源で国内の非行少年への取り組みは、一つの期間事業として継続実施していきたい考えです。現在、関係者と話を進める中で、非行少年向けのキャリア支援や少年院内へのアプローチなども検討しています。本事業で生まれた繋がりを活かし、新たな事業拡大にも取り組んでいきます。

 

【Ⅱ】Ⅰの評価軸はいずれも、強化するには連携力が潜在的に重要であり、その一助として次の項目を考える。

(1)当事業が取り組む社会的課題の根底にある社会的要因/背景(根本課題)は何だと考えるか。

 非行少年が元々抱えている脆弱性と彼らが出所後やり直しをする際に彼らのニーズに対応した支援が乏しい社会構造が挙げられると考えます。彼らは元々、障害/貧困/虐待/いじめなどの、家庭・社会の不公正に晒されているケースが少なくありません。かつ、少年院などの出所後も、従来抱えている生き辛さや問題を解決する支援などが不十分であり、再非行に走ってしまう悪循環が存在すると考えます。

(2)その根本課題の解決にどのように貢献できそうだと考えるか。

 地域社会での新たな更生保護の担い手と新たな若年保護司を創出することで、非行少年をケアする存在を増やします。また、政策提言とメディアへの発信によって、根本的かつ全国的に保護司制度を変革する機運を作ります。

(3)そのような貢献にむけて、どのような活動との協力/連携が有効だと考えるか。

 鍵となるのは、法務省と保護司会だと考えます。基本的に、保護司の担い手不足は、両者ともに危機感を感じている部分です。ただ、実際に新たな若手の保護司を受け入れる際には、保護司会側への細やかな調整や若手側へのフォローなどは必要ですので、出来るだけスムーズに若年層が就任していけるようサポートしていきます。

 

今後の事業予定

1) 保護司会やNPO・自助団体等と連携しての新たな更生保護の担い手の創出

活動予定内容:
毎月の更生保護オンラインゼミの開催
江東区にて保護司座談会の開催
江東区以外の保護司就任のフォローアップ

(2)  関係者のコミュニティ化と調査活動

活動予定内容:
保護司/若年層向けのアンケートの作成
アンケート調査・ヒアリング調査の実施

(3) 政府関係者への政策提言

活動予定内容:
政策提言のドラフト作成
連携先とのドラフトのブラッシュアップ

 

関連するSJFアドボカシーカフェ『非行少年と保護司~やり直しを支援できる社会へ~』の報告はこちらから

 

 

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