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ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)第8回助成


NPO法人 OurPlanet-TV
SJF助成事業中間3次報告(21年6月

 

助成事業名ビデオ・プロジェクト~甲状腺がんになった私たちの声を聞いてください~  

 本プロジェクトは、社会から孤立し、隠された存在となっている小児甲状腺がん患者の声を可視化し、患者の存在を社会に伝えるためのプロジェクトである。映像を通して、これまで封印されていた患者と家族のリアルな声を、国内外に広く発信することを目指す。
  • 原発事故から現在までの体験の記憶を喚起して、初期被ばくの状況を詳細に映像証言として残す。
  • 患者と家族が、ライフストーリーを口にすることで、低下している自尊心を高め、エンパワメントに繋げる
  • 患者の声を可視化し、低下している社会的関心を喚起する
以上の3点を目的とする。

 

今後の事業計画 


  • 証言記録(〜2021年8月)

 原発事故直後の状況からがんと診断され、手術を受けた時の思い。将来への不安などに関してインタビューし、ビデオに記録する。目標人数は10人。なお一人当たりのインタビュー時間は2〜3時間から最大2日程度を想定している。


  • 編集作業(〜21年12月)

 福島の情景を盛り込みながら、若い患者の思いが伝わる20分程度(予定)のビデオ作品を制作する。なお、編集にあたっては、インタビューを受けた当事者が作品に意見を言える方法を取り入れつつ、若い感性にそったものを目指す。


  • 上映会(21年9月、22年3月)

 2021年9月の福島映像際にプレ上映。2022年3月に本格上映を行う。その際、当事者のトークなども交えたい。

 

 すべての事業がやや遅れている。このため、SFJ事務局には1年間程の延長をお願いし、了解いただいたことに心から感謝している。

 撮影はほぼ最終段階に入っているが、顔出しできない当事者を表現するために、アニメーションを含めた、これまでの作品とは異なる演出を構想しており、編集作業も従来より時間がかかる見通し。とても重要な作品のため、丁寧に仕上げていきたい。

 なお、上映機会については、OurPlanetTV主催の「福島映像際」(9月・東中野でプレバージョンを上映したいと考えており、来年3月に向けて、甲状腺がん患者のその他の取り組みと並行して、訴求させていきたい。2022年2月(~3月)には、大規模な上映イベントを開催したい。

 

助成金額 : 100万円

助成事業期間 : 2020年1月~2022年3月予定 ※コロナ影響により助成期間を延長。

実施した事業と内容:  

 福島の四季折々の映像を織り交ぜながら、証言を重ねることを計画しており、これまでに5回の撮影を終えた。またそのうち1回は、甲状腺がん当事者も撮影に参加した。

 また、昨年10月より患者家族に映像によるインタビューを開始し、これまでに家族5人、当事者3人の撮影を終えた。

 

 

助成事業の目的と照らし合わせ 効果・課題と展望   

【Ⅰ】次の5つの評価軸それぞれについて、当事業において当てはまる具体的事例。あるいは、当てはまる事が現時点では無い場合、その点を今後の課題として具体的にどのように考えるか(自力での解決が難しい場合、他とのどのように連携できることを望むか)。

(1)当事者主体の徹底力 

 当事者が子どもから若年期にあたるため、当初は主体性をもって取り組むのは難しいと考えていたが、日々、関わりが深まっている。

(2)法制度・社会変革への機動力

 医療関係者や子ども支援などに関わるさまざまな立場の人たちともつながり、原発事故に伴う被曝と健康影響について、事故から10年を迎えた今こそ、共に考えられる環境づくりに取り組んでいく。作成したビデオは関係省庁や政治家、自治体などにも提供したい。

(3)社会における認知度の向上力

 子どもの甲状腺がんについては、マスメディアがほとんど報じなくなってしまった現状を踏まえ、上映会や展示をきっかけに戦略的な広報を行い認知度の向上を目指す。また、これまで声を上げられなかった患者、家族の貴重な証言に触れられる場として、対話が深まるような仕掛けを考えたい。

(4)ステークホルダーとの関係構築力(相反する立場をとる利害関係者との関係性を良好に築いたり保持したりする力)

 当事者グループである「甲状腺支援グループあじさいの会」と深い協力関係を保ちながら、証言の収集にあたった。甲状腺がんの問題を封印したいという立場をとる人々との関係性については、非常に厳しいバッシング等も予想されるため不確定要素ではあるが、引き続き注視したい。

(5)持続力

 4年間の蓄積の上に、ようやく本プロジェクトを始動した。この1年、コロナ禍で、甲状腺がん当事者にも非常に辛いことがたくさん生じたが、絆は深まっている。息の長い取り組みにつなげるための一歩と考えている。

 

関連するSJFアドボカシーカフェ『忘れられた小児甲状腺がん患者たち~声を上げられない当事者にどう寄り添い、可視化するのか~』の報告はこちらから

 

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