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ご来場いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、
ありがとうございました!

当日はお忙しい中、35名の方に参加いただきました。

東日本大震災以前から耕作放棄地を活用したり、生産者・企業・行政と連携して地元の豊かな資源を活かした商品開発を行うなど、地域づくりに尽力されてきたお話からは子どもたちにより良い未来を残したいという菅野さんの思いを強く感じました。震災後もいち早く地域でつながり、行政に頼らない市民主体の地域再生に尽力する姿には勇気を与えられました。

■映像アーカイブ


■菅野正寿さんのお話


昨年の東日本大震災で特に被害の大きかった阿武隈山系は二本松市で農業を営んでいる菅野さんにお話いただきました。

「あぶくま」とはアイヌ語で牛の背中という意味、ぼこぼことした山の連なる地域です。私の住んでいる地域は養蚕が盛んで、蚕は農薬がかかると病気になってしまうので、桑畑の回りの野菜やお米も農薬を使っておらず、牛を飼い、蚕の糞を田畑に返すという生活を送っていました。1960年代以降の大規模機械化近代化とは到底合わない中山間地域のため、農政の谷間とも言われて来た地域。1980年代から輸入農産物急増し、生糸も中国から安いものがどんどん入ってきました。1kg2000円をきると採算あわないため、どんどん養蚕をやめていった。そのため桑畑は荒れ、輸入牛肉の増加で牛飼いもやめていきました。1980年代から農水省では耕作放棄地の調査を始めました。耕作放棄地が増えるのと同時に輸入農産物が増えています。高齢化、重労働など様々な要因はあると思うが、一番の要因は輸入農産物の増加であると思います。全国で40万ヘクタールの耕作放棄地があります。これは約38万ヘクタールの面積の埼玉県と同じくらい耕作放棄地があるということ。福島県内だけでも約2万ヘクタールの耕作放棄地があります。綺麗な里山を子どもたちに残したい、そんな思いから仲間達と議論して四季折々の旬の里山の恵みを直接消費者に届ける活動を始めようということになりました。

14・5年前桑の葉に血糖値・高血圧を抑える成分DNJがあることがわかりました。養蚕の桑の葉から、健康食品の桑の葉として行政と我々桑の生産者と企業とで連携して玄米桑茶、桑の葉パウダーなど商品化をすすめました。地元の豊かな資源を活かして、地域資源循環の地域づくりをしようということで農家と商店街で「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」というNPOを立ち上げました。市から委託を受けて、道の駅の運営をしています。農産物の直売所だけでなく、食堂やアイスクリーム売店、食品の加工場もあり、さらなる雇用を生み出すまでになりました。事業額も2億円となり、ようやく軌道にのって来た時に原発事故が起きました。

私の住む二本松市には去年の3月15日だけで隣の浪江町から3000人避難してきました。飯館に住んでいた私の有機農家の仲間はしばらく帰れないと思い、福島市に農地を借りてハウスを立てました。浪江の方でも農地を借りて畑始めた方がいます。農水省はそういうところまで手を回さず、多くの農家のやりがいと生き甲斐を奪いました。

今年は梅、栗、桑、ゆず、柿などからははまだセシウムが出ています。去年の原発の爆発時、落葉果樹は葉を落としていました。そのため、葉っぱのない木に直接放射能がふりそそいで、セシウムが木の表面に2〜3cm残りました。そして夏の温かさとともに上昇して葉っぱにも実にも出てしまいました。2年目の今年も同じ様にセシウムが出てしまっています。田んぼでは3000ベクレル、5000ベクレルあってもお米を計ると0ベクレルというところもあります。また、田んぼは2000ベクレルしかないのに、お米に500ベクレル移行しているところもあります。水がどういう風に入ったか、土壌の状態などによってセシウムの移行の仕方は違いますので、調査が必要です。検査した99.6%のお米は25ベクレル以下でした。表土をはぐという除染の仕方ではなく、耕して育てたことで土に固定化されたのではないかと思われます。現代農業の12月号に茨城大学の中島先生による「「福島の奇跡」が検証されつつある」という記事があります。残念ながら木になるものはまだまだ厳しいですが、2年目にして米や野菜に99%以上セシウムは移行しないということがわかってきました。

日本全体の構造として都市の便利な暮らしの為に、原発、産廃や基地などを地方に押しつけて来ました。
そういった根本的な日本の構造を変えなければなりません。新しい都市と農村の関係づくりを皆さんと一緒に考えなければ、福島の復興はないのではないかと思います。

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ソーシャル・ジャスティス基金アドボカシーカフェ
有機農業の力と市民の力で新しい共生を考える 11/21(水)



クリックするとチラシが開きます。

■日時:
11 月21 日(水)18:30~20:40(18:15 開場)

■登壇者:
菅野正寿さん(福島県有機農業ネットワーク理事長)
黒田かをり(SJF 副運営委員長、CSO ネットワーク常務理事・事務局長)

■概要:
東日本大震災から1 年半以上が過ぎました。福島第一原発事故のあと、行政の
対応は立ちおくれ、専門家の意見が分かれ、また情報も錯綜する中、自ら立ち
上がり、地域で、あるいは県外とつながりながら見えない放射能に向き合って
来た人たちは少なくありません。
今回は、いち早く地域でつながり、放射測定を行って、安全な野菜づくりを
して販売することで自立し、さらなる発展をめざす活動をされてきた福島県
有機農業ネットワークの菅野さんをお招きし、市民主体の地域再生やこれからの
福島についてお話いただきます。

■主催:ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)

■場所:
東京麻布台セミナーハウス 港区麻布台1-11-5
(日比谷線神谷町駅徒歩3 分)
http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html

■資料代:800 円

■お申込:
http://socialjustice.jp/201211.html

メール
info[a]socialjustice.jp  ([a]を@に変更し送信ください)
お電話
03-5941-7948
FAX
03-3200-9250

ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)
〒160-0021 新宿区歌舞伎町2-19-13 ASK ビル5F

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