ソーシャル・ジャスティス基金 第3回助成発表フォーラム2015
ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)は第3回助成先を14年9月に公募し、このたび最終的に4つの助成先を決定しました。この助成は、公正な社会を実現し希望ある未来を創造することを目的として、社会課題の原因を改善する新たな制度や仕組みを社会提案する市民のアドボカシー活動を、資金と社会対話の両面から支援するものです。
新たに助成対象となった事業は、今の日本がかかえる課題――重要にもかかわらず見過ごされがちな課題を、多様な切り口から提示しています。これら助成対象事業について発表するフォーラムを開催いたします。助成発表フォーラムは2部構成で、まず、助成先団体による事業発表や質疑応答により課題を共有いただき、続いて、今の社会情勢のなかで問われる社会正義とアドボカシー活動の役割について対話します。
【日時】15年1月16日(金)18:30-21:00 (開場18:00)
【会場】四谷地域センター・11階・集会室2+3
東京都新宿区内藤町87 (丸ノ内線・新宿御苑前駅 徒歩5分)
※地図はこちらから
【参加費】無料
【プログラム概要】
18:30 開会あいさつ・総評(上村英明・SJF運営委員長)
18:40 第1部『第3回助成先の発表』
※助成先団体からの助成事業発表、質疑応答・対話
18:40 生活保護問題対策全国会議 (担当SJF委員=辻利夫)
「生活保護基準の引下げを阻止するとともに生活保護の捕捉率100%を目指す事業」
発表者=猪股正(東事務局長/弁護士/日弁連貧困問題対策本部前事務局長)
田川英信(元生活保護ケースワーカー)
――生活保護利用者は、高齢・障害・傷病・母子など社会的・経済的に弱い立場におかれ孤立しがちだが、昨今のバッシングの影響で偏見が強まり更に声をあげづらい立場となっている。生活保護基準の引き下げに対し当事者とともに抵抗し、さらに当事者の声を社会に届けること、および正確なデータに基づく生活保護制度についての正しい理解を市民の間に広めることは、人権保障の重要な活動であり、低所得者救済策と連動して国民経済全体の底上げにもつながる。
19:00 移住労働者と連帯する全国ネットワーク(移住連) (担当SJF委員=上村英明)
「大学・高校進学における外国人特別枠の設置・拡充にむけたアドボカシー」
発表者=稲葉奈々子(移住連 貧困プロジェクト)
――日本人と外国人の進学格差を是正することを目的とする即効性が期待できる対策。経済的不安定を背景とする進学格差を是正することは、子ども世代の貧困の再生産という貧困の連鎖を断ち切ると同時に多文化社会形成にもつながる。
19:20 人身取引被害者サポートセンター ライトハウス(担当SJF委員=土屋真美子)
「児童・青少年向け人身取引被害者のための専用サイト/アプリ開発プロジェクト」
発表者=古賀広宣(事務局長)・坂本新(ファンドレイジング担当)
――日本で唯一の人身取引被害者専門のホットライン事業を有する団体であり、事業の背景として、近年子どもの性的搾取被害が増加しているが、取り締まる国内法は未整備であり、人身取引に対する取り組みは社会的・法的・文化的に先進諸国に比べて著しく遅れている。被害の早期発見・被害者の早期救済のため、訴求力のあるコンテンツと広報機能を強化し、ホットライン事業がこれを支援する。
19:40 市民科学者国際会議 (担当SJF委員=大河内秀人/当日=佐々木貴子)
「放射線防護について情報・知見・取り組みを、市民と科学者が共有し、
共に次の一歩を模索していくための第5回市民科学者国際会議の開催」
発表者=岩田渉(代表)
――低線量被ばくによる健康影響を示す新たな研究が多数発表されているが、社会的に知られておらず、立場の違いから政府機関に正式には取り上げられることもない。本国際会議は、正答のない現状で、政府や企業から独立した科学的知見と市民の視点に基づいて放射線の健康影響を再評価し、総合的な意思決定に寄与することを目的とし、被害者保護と放射線防護対策のプロセスを確立する。
20:05 第2部 対話交流会:『今もとめられる社会正義とアドボカシーとは
~ソーシャル・ジャスティス基金から見えてくるもの~』
20:55 閉会あいさつ(轟木洋子・SJF審査委員)
※全体司会=樋口蓉子・SJF運営副委員長
【参加申し込み】はこちらから。※または下記まで。準備の為、事前申し込みにご協力ください。
※チラシはこちらから。
【主催・問合せ先】認定NPO法人まちぽっと ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル501
Tel 03-5941-7948 Fax 03-3200-9250
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