このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed
LINEで送る

ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)第11回助成

一般社団法人パリテ・アカデミー
SJF助成事業第1次中間報告(23年6月15日

 

助成事業名:『ジェンダーギャップ解消の担い手となる女性政治リーダー養成事業  

 ジェンダーギャップを解消したいと考えている女性を対象に、具体的な解決アクションに向けて、学習と対話を通じてエンパワーする。参加者のなかから行動を起こし、議員になっていく人を育てていく。

 毎年公表されている、ジェンダーギャップ指数の日本のランキングは下がり続け、特に政治分野経済分野でのギャップが低いことが指摘されているが、変化が見られない。

 人口の半分は女性であるが意思決定の場にあまりに女性が少ない現状がある。

 今の議会には女性だけでなく、若い人、障がい者、外国にルーツのある人、性的マイノリティーの人などが圧倒的に少ない。こうした多様な人々が一緒に暮らしているのが社会の現実であり、その声が政治に公平に反映され、だれもが生きやすい社会の実現を目指すために、女性をエンパワーメントし、女性リーダーの人材を育成する。

 

助成金額 : 300万円

助成事業期間 : 2023年1月~2024年5月 

実施した事業と内容:   

 7月2日(土)の金沢においての事業について、金沢市の後援を受けることができ、広報の協力を得ることができている。金沢の中心地において開催することとし、金沢地区だけでなく近隣市区、他県の参加も可能として広く広報中である。

 北陸の男女共同参画センターや大学、高校向けにチラシを送付した。参加費は無料とする

 

今後の事業予定 : 

2023年7月2日(土)  1日対話集会の開催(地方・金沢)

2023年7月14日(木)オンライン講座(登壇:女性議員予定)

2023年9月〜10月   オンライン講座 (登壇:アクティビスト予定)

2023年11月18日(土) 1日対話集会の開催(東京)  

2024年1月~5月   報告会(オンライン)

 対話集会を地方と東京でそれぞれ1回開催する。参加者は地方は20人、東京は30〜50人をめどとする。

 対話集会の参加者募集に向けて、2023年7月にはジェンダー課題とその解決に向けた法改正等のロビー戦略や、地域のジェンダー課題の掘り起こしについて、『政治って、面白い!』(花伝社)にも登場している女性議員を招きオンラインの講座を実施する予定。

 9月ないし10月にはロビー活動など実施しているゲストを招いてのオンライン・イベント予定。この参加者を中心に、1日対話集会への参加につなげていく。

 両対話集会の参加者やオンラインの参加者のネットワークを強化するための報告企画を2024年1月〜5月をめどに実施する。対話集会の参加者から託児の要望があった場合には、託児費用の一部をサポートする。

 

助成事業の目的と照らし合わせ 効果・課題と展望   

【Ⅰ】次の5つの評価軸それぞれについて、当事業において当てはまる具体的事例を挙げた。あるいは、当てはまる事が現時点では無い場合、その点を今後の課題として具体的にどのように考えるかを記載。

 とくに、助成申請書の3-5で5つの評価軸について記載した「課題と考えることとそれへの対策」に関連させて、どのように変化したのかも記載。

(1)当事者主体の徹底した確保 

 参加者は自分自身が女性として抱える課題を省みつつ、ジェンダー課題を発見していく。高校生以上の女性と参加者を限定し、開催時間を参加しやすい日時や場所とすることで、参加のハードルをさげることとした。しかしながら、都市部とは違い想像以上に講座申込が少なく地域格差を実感している。同日に同地区で女性団体の全国大会が開催されるとの事も少なからず影響しているかもしれない。

(2)法制度・社会変革への機動力

 オンライン講座では、DV法、刑法改正、選択的夫婦別姓、女性差別撤廃条約選択議定書の批准、候補者男女均等法、生理の貧困、寡婦控除の未婚シングルマザーへの適用、男女共同参画条例制定などに向けたロビーや署名活動に携わったアクティビストや、2023年統一地方選の当選議員を招き、どのようなアクションを起こすことで法制度・社会変革につながるのかについて参加者が具体的なイメージが持てるようにする。また、選挙や議員の仕事のリアルを聞くことで、政治参画への関心や意欲を高めることを目指す。

(3)社会における認知度の向上力 

 本事業の成果について、記者会見ないしはオンライン報告会等を実施し、どのようなジェンダー課題が議論され、具体的解決策としては何が提示されたのかを発信する。あわせて、意思決定の女性が少ないことがジェンダー課題の解決を阻む要因となっていることを伝える。

(4)ステークホルダーとの関係構築力(相反する立場をとる利害関係者との関係性を良好に築いたり保持したりする力)

 意思決定に関与する女性を増やすことの重要性について、必ずしも認識しない人たちが存在する。その層を説得するためにも、参加者が本事業を通じて、自分の言葉でその重要性を語れるようにする。

(5)持続力 

 参加者間のコミュニティが形成されることが持続力のためには重要である。そのために、弊団体のトレーナーやアルムナイと連携し、情報交換や交流の機会、SNSのコミュニティなどを設ける。

 

【Ⅱ】Ⅰの評価軸はいずれも、強化するには連携力が潜在的に重要であり、その一助として次の項目を考える。

(1)当事業が取り組む社会的課題の根底にある社会的要因/背景(根本課題)は何だと考えるか。

 ジェンダーギャップ解消の重要性がまだ認識されていない。

(2)その根本課題の解決にどのように貢献できそうだと考えるか。 

 パリテ・アカデミーの事業に参加することでジェンダーギャップ解消の重要性を理解し、発信したりアクションを起こしたりする人を増やす。参加者のネットワークが構築されて一つの束となることで大きな力を持つようになるよう働きかける。

(3)そのような貢献にむけて、どのような活動との協力/連携が有効だと考えるか。

 地域の女性ネットワークを活性化できれば、女性の政治参加につながる。弊団体は特的地域に活動拠点を置くわけではないので、地域レベルで活動する団体・ネットワークとの連携を深めることが鍵となる。 ■

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed
LINEで送る