ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)第6回助成最終報告
NPO法人 しあわせなみだ 活動報告(2019年1月)
◆団体概要:
2047年までに性暴力をゼロにすることを目指して活動しています。
以下の3つの事業を実施しています。
1) Cheering Tears(性暴力等に遭った方を応援する事業)
2) Beautiful Tears(性暴力等に遭った方を美容の力で輝かせる事業)
3) Revolutionary Tears(性暴力ゼロを実現するために、社会に働きかける事業)
◆助成事業名・事業概要:『「障がい児者への性暴力」に関するアドボカシー事業』
1)障がい児者への実態調査
・障がい児者団体を対象とした、性暴力に関する質的・量的調査を行います
2)議員への政策提案
・議員会館で院内集会を開催し、調査結果を報告、政策提案を行います
・国会議員、厚生労働省・法務省職員を訪問し、調査結果を報告、政策提案を行います
3)社会への広報啓発
・調査結果を報告書ならびにウェブサイトで公開し、社会的課題を共有します
・市民を対象としたイベントを開催し、調査結果を報告、障がい児者と共に生きる社会提案を行います
◆事業計画
2018年1月~3月 障がい児者団体を対象とした調査
2018年4月~5月 調査報告書作成
調査結果公開用ウェブサイト作成
2018年6月 国会議員を対象とした院内集会開催
市民を対象とした調査結果報告会開催
2018年6月~12月 国会議員へのロビイング
2018年秋 市民を対象とした社会啓発イベント開催
◆助成金額 : 100万円
◆助成事業期間 : 2018年1月~2018年12月
◆実施した事業と内容:
2018年1月~3月 障がい児者団体を対象とした調査
2018年4月~5月 調査報告書作成
2018年6月 市民を対象とした調査結果報告会開催
(写真上=障がい児者への性暴力調査報告会・2018年7月27日)
2018年6月~12月 国会議員へのロビイング(33名と面会)
2018年9月 調査結果公開用ウェブサイト(こちらから)作成
2018年12月 市民を対象とした調査結果報告会開催
国会議員を対象とした院内集会を開催 (82名が参加、うち国会議員8名)
市民を対象とした社会啓発イベント開催(203名が参加)
(写真上=ボランティアウィーク~人権とボランティアについて考えよう~映画「くちづけ」上映会・2018年12月5日)
◆事業計画の達成度: 計画した全事業を実施することができた
◆助成事業の成果・助成の効果:
【成果】
1)メディア掲載
・NHKおはよう日本/共同通信
2)法制度化に向けた動き
・自民党性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟
「障害者への性暴力問題を考えるPT」設立
・公明党法務部会/立憲民主党刑事法検討ワーキングチームヒアリング招聘
・参議院文教科学委員会で取り上げられる(2018年11月15日)
・自民党司法制度調査会提言への反映(こちらから)
・神奈川県犯罪被害者等支援施策検討委員会での検討(こちらから)
【効果】
・日本ではほとんど行われていない、障がい児者への性暴力調査を行い、実態を明らかにすることができた。
・障がい者自身の声を政治の場に届ける、アドボカシーの機会を創ることができた。
・刑法に「性犯罪被害者としての障がい児者」の概念が盛り込まるための土壌を作ることができた。
◆助成事業の成果をふまえた今後の展望:
以下の2つを実施してまいります。
1)署名
・『なぜ障がい者が性暴力を経験しているの?~刑法に「性犯罪被害者としての障がい者」の概念を盛り込みたい~』オンライン署名を12月に立ち上げました(こちらから)。2020年に見直しが予定されている刑法性犯罪に、障がい児者の概念が盛り込まれるよう、市民の声を届けます。
2)全国キャンペーン実施
・障がい児者への性暴力の実態を多くの市民が知る機会を持てるよう、2019年4月~2020年3月にかけて、全国10か所でイベントを開催します。
・知的障がい者への性暴力を取り上げた映画『くちづけ』上映ならびに有識者をお招きしたトークセッションを通じて、障がい児者への性暴力への理解を広め、意識啓発を行います。