ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)第5回助成
NPO法人 わかもののまち静岡=SJF助成事業中間報告(2017年12月)
◆団体概要:
「静岡を世界で一番、若者に優しいまちにします。」をミッションに、現在は焼津市を中心に、静岡市、藤枝市にも支部を置き、子ども・若者の地域参画を推進する活動をしている。
◆助成事業名:『市民としての若者の影響力を高める「日本版ローカルユースカウンシル」の開発と普及 』
欧州を中心に広がる若者の政治参画の仕組みである「ユースカウンシル」のつくり方と考え方に関するハンドブックを作成し、普及する。
◆事業計画 :
【2017年】
1月 検討委員 顔合わせ
3月 内部勉強会
4月 第1回検討会議
8月 第2回検討会議
9~11月 原稿執筆および取材
12月 第3回検討会議
【2018年】
2月 第4回検討会議(最終原稿確認)
4月 SJFアドボカシーカフェ
6月~9月 リリースフォーラム
◆助成金額 : 100万円
◆助成事業期間 : 2017年1月~2018年12月
◆実施した事業と内容:
【ローカルユースカウンシル検討会議】
全国の子ども・若者参加に関わる有識者(実践者・研究者等)を中心に、国内におけるユースカウンシルの開発ついて議論を重ねた。
○検討会議メンバー(敬称略)
・安部芳絵(工学院大学 准教授)
・川中大輔(龍谷大学 講師/シチズンシップ共育企画 代表)
・両角達平(ブロガー、北欧の若者政策研究者)
○事務局
・土肥潤也(NPO法人わかもののまち静岡 代表理事/早稲田大学大学院修士課程)
・小野航汰(NPO法人わかもののまち静岡 副代表理事/静岡県立大学 学生)
【現状】
○ハンドブックの状況
2017年は、欧州を中心としたユースカウンシルのハンドブックを研究し、国内にどのような考え方や方法を導入するかについての議論をしてきた。具体的には、様々なハンドブックをテーマに勉強会を複数回開催し、ハンドブックの目次案の検討を行い、来年3月の完成を目指し、執筆を続けている。
○国内への広がり
2017年12月には、検討委員の川中氏がコーディーターを務めた「京都市ユースカウンシル勉強会」((公財)京都市ユースサービス協会主催)に講師として、検討委員の両角氏、弊法人の土肥が招かれ、京都市内のNPO団体、行政職員、学校教員などが参加するなか、本プロジェクトの紹介を行った。
勉強会では、来年度以降京都市でのユースカウンシルの設置に向け、準備を進めたいという前向きな意見が出た。
◆今後の事業予定とその課題や展望:
2018年3月の完成を目指し、引き続き原稿の執筆、デザインの調整などを行っていく。
また、ハンドブック作成後の普及を目指すために、来年度は全国の関係団体との連携についても考えていく時間にしたい。具体的には、リリースフォーラムの開催や、ウェブ上での関連情報の集約、各地域での勉強会の開催などを実施していく。