2013年6月19日開催 アドボカシーカフェ
生活保護の現場から見る日本の貧困問題
あ1996年1月、新宿西口地下道に住むホームレスを東京都が強制排除した事件は、バブル崩壊がもたらした新たな貧困問題として大きな議論を呼びました。この90年代後半から今に至る顕著な傾向として現れたのが、生活保護受給者、自殺者、非正規労働者の急激な増大です。生活保護受給者はこの間、右肩あがりで増加し、ここ数年は毎年、過去最多を更新し続け、昨年は215万人を突破しました。しかし、今国会で争点となった生活保護法改正は、国連の社会権規約委員会が求める「尊厳をもった扱い」などとは正反対に、生活保護の申請者や利用者その家族を、政府が上から管理しようという発想が見られるものでした。
あ今回は、長く生活保護の現場で活動してきたお2人のゲストに、生活保護制度などの社会保障制度につながることができずに餓死、孤立死してしまうことが跡を絶たない日本の貧困の実態を語っていただきます。そして参加者との対話から、貧困による死をなくすには何が必要なのか、何を変えるべきで、何を変えるべきでないのかについて、問題点を明らかにしていきたいと思います。
■ゲスト:
稲葉 剛さん
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事、生活保護問題対策全国会議幹事。
1969年広島県生まれ。1994年より東京・新宿を中心に路上生活者の支援活動に関わる。2001年、自立生活サポートセンター・もやいを設立し、幅広い生活困窮者への相談・支援活動に取り組む。
著書に『ハウジングプア』(山吹書店)など。
嘉山 隆司さん
元新宿区ケースワーカー。
1977年新宿区役所に入区し、以来、管理部門にいた2年を除き福祉事務所で生活保護ケースワーカーとして主にホームレスの相談・支援に従事。2013年3月定年退職。現在、「居場所」づくりを目指し、4月末からCafeをオープン。
あああ◆モデレーター: 辻 利夫(SJF運営委員、認定NPO法人まちぽっと事務局長)
■日 時:6月19日(水)18:30~21:00 (18:15開場)
あああ◆終了後、会場近くにて懇親会を開催します。どうぞご参加ください。
■場 所:文京シビックセンター 4階ホール
ああああああ東京都文京区春日1-16-21(丸ノ内線・後楽園駅1分、三田線/大江戸線・春日駅1分)
ああああああ http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html
■資料代: 一般1,000円 学生 500円
■お申込: Webサイト https://socialjustice.jp/20130619.html
■主 催:ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)
あああああ〒160-0021 新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル501 認定NPO法人まちぽっと